1.東ティモールの課題
東ティモールは国土も小さく、近年にできたばかりの新しい国です。人口は100万人で、その半分以上が子どもで占められています。保健と医療ケアは東ティモール人の基本的な権利として保障されており、子どもの死亡率が1,000人中84人から64人にまで減少しています。しかし、経済的にも進展を続けているものの、社会開発指数は後発開発途上国に位置づけられて、東ティモールの子どもたちは未だ貧困に苦しめられています。
【指標】
【子どもの死亡率や妊産婦死亡率が高い主な要因】
2.プログラムの概要
【目標】
【恩恵を受ける人たち】
発育阻害の子どもの指標が高い2つの県において支援活動が実施されます。村(Aldeiaという行政区分)ごとに母親支援グループの設立を行います。合計で、約4,800人の妊娠中あるいは授乳中の母親、4,800人の乳幼児、そして15,000人の5歳未満の子どもたちがその恩恵を受けます。ユニセフは保健省と国内NGOを支援し、村(Aldeia)に母親支援グループを置き、彼女たちが新生児や子どもが保健・医療を受ける習慣を促進する役割を担います。母親支援グループは村ごとに設置され、完全母乳育児や食育、保健・医療を受ける習慣、蚊帳の使用、新生児の病気の症状、妊産婦への栄養指導など、主要な家庭での保健習慣について、普及活動を行います。また、ユニセフは保健省に対して、子どもの保健ケアサービスの強化、特に予防接種制度と保健・衛生サービスの改善に焦点を置いた支援を行います。
3.活動内容と費用
2県で支援活動を実施するためには、3年間で360,000ドル(年間120,000ドル)の資金が必要です。
【活動内容】