第53回山形県生協大会開催 9月6日

3年ぶり、オープニングは山形大の花笠サークル 四面楚歌の皆さんの花笠ではじまりました~2年連続のリモート開催

  96日(火)午後130分より、リモートで開催しました。配信場所は昨年と同じ、山形テルサ

 

 大会議室です。配信場所には24名の参加があり、この他県内の各生協や農協より分散で視聴した方が約100名です。

  

司会は山大生協の遠藤理沙さんが担当されました。

司会の紹介の後に、JA余目町農協の石井忍さんが開会のあいさつを行い、その後主催者である山形県生協連会長理事の

安達忠士より主催者挨拶を行いました。

 安達会長理事は、新型コロナによる我々の生活への影響や今年2月24日からのロシアによるウクライナ侵攻による影響にも触れました。

 8月3日の置賜地方を襲った豪雨災害にむけて支援活動

最後にこの度の講演をもとに地球気候変動について学習しより行動することが定期されました。

続いて、今年周年記念をむかえる会員から活動報告をしていただきました。

 東北労働金庫山形県本部が山形労働金庫の創立から70周年、生活クラブやまがた生活協同組合が米沢生協創立から60周年、余目町農業協同組合が県生協連に加盟してから20周年の節目のあたり、この3会員から活動報告をしていただきました。

  最初に東北労働金庫山形県本部の副本部長 、柴田洋成氏から、労働金庫の成り立ちから、今の東北労働金庫の取り組み、特に生協組合員が有利に利用できるコープローンの取り組みが紹介され、利用も増えているとのことでした。

 続いて、創立60周年を迎えた生活クラブやまがた生活協同組合の副理事長の山口ひとみ氏から、60周年記念事業の紹介がありました。これは『せっけん運動ネットワーク』を中心に組合員がとりくんできた運動の紹介から60周年の記念行事の『2022シャボン玉フォーラムインやまがたが紹介されました。

 会員活動報告の最後に、県生協連への加盟20周年を迎える、余目町農業協同組合の阿部政樹理事より、余目町農協の取り組みの紹介がありました。生協共立社組合員とのコメ作り体験、地域での土壌分析による土づくりを中心にした営農活動、Aコープあまるめ生活館での生鮮食品に特化したセール。介護予防事業施設しゃんしゃんの福祉活動など幅広い取り組みが紹介されました。

 記念講演

 ClimateIntegrate代表理事の平田仁子(ひらたきみこ)氏より、リモートで記念講演をしていただきました。平田氏は、環境のノーベル賞とも言われるゴールドマン環境賞を日本人で3人目に受賞された方です。

 講演では最初、以下のような問いかけがなされました。

 急速に進む温暖化により世界中で気候変動の影響が出ていること、今後の温暖化ではより顕著な影響が出てくることが説明されました。

 講演中に、恐竜が国連で絶滅危機を演説する国連で作られた映画が紹介されました。これはかなりショッキングなものでした。

 続いて、1.5°上昇への抑制についての各分野での対策について触れられました。国際的な取り組みを見る限り、日本のカーボンニュートラルの取り組みの評価はかなり低く、遅れていることが指摘されました。とくに政府の“ゼロエミッション火力”、火力発電にアンモニア・水素混焼は過去への投資であると指摘、さらに岸田首相が原発の運転期間の延長や新設に方向転換したことはとても2030年に間に合わず、安全性にも問題があると指摘しました。そのうえで近年コストが急速に安くなっており、日本の電力がすべてまかなえる再生可能エネルギーを過小評価しているとも指摘しました。これに合わせて神奈川県で現在計画されている火力発電所新設のことはかなり驚くものでした。

 最後に個人ができることとして、

 学びと共有、個人のエコ活動からのひろがり、地域で取り組むことの重要性を上げられ、講演を終了しました。

  この後、質疑にうつり参加者数名から質問がなされました。その中で若者ができることとしの質問に、就職先を選ぶ場合、カーボンゼロにむけて成長する産業に進んで就職してほしいと語られました。

 県生協連の安部専務理事が、スローガンを読み上げ、閉会の挨拶としました。