講師の内野崇先生(中央)
講師の内野崇先生(中央)

過去と他人は変えられないが、自分と未来は変えられる(研修会の要約)

 2019年度の幹部研修会は、講師の内野崇先生のご協力で鶴岡市と翌日山形市でそれぞれ開催しました。

 テーマは「地域生協の未来と変革 そしてリーダーシップ」です。

 講師の内野先生は、講演の中で、多くの国内外の企業や生協の実例を出しながら次のことを述べられました。

 最初に今の情勢に関するクイズを行い、時事問題に敏感になるようアンテナを張る重要性について強調。そのためNHKやネットのニュースを毎日短時間でも良いからみる習慣づけをすること。

 次に、問題解決や仕事のアイデアを出すため、柔らか頭で考えることを、例題を出しながら述べました。。

 

研修を受ける参加者(山形会場)
研修を受ける参加者(山形会場)

サイコロジカルセイフティー

  組織を運営する中で重要なことは、組織内で自由に物を考え、自由に言えるという安心感があることを、コンサルをしている企業の実例をまじえて述べました。そうした中で、現在の職場の課題11項目、組織にかかわる11項目を点検項目として示しました。こうしたことを実現するため経営リーダーや職場のリーダーの役割とスタンスを述べました。

リーダーの大切な4つのスタンス

 ・本質を見極める力、見抜く力

 ・人間に対して強い関心とやさしさの堅持(人は意味によって動く動物である)

 ・決断と行動(とにかくやってみる)

 ・へこたれない”逃げない”

  この説明の後、生協の未来での役割について述べました。

 

 

生協の未来と役割について

 資本主義は営利追及で、競争(淘汰)、交換(ギブ&テイク)を進めることで皆が豊かになると突き進んできたが、その根源的な欠陥が露呈している。そうした中で、経済学の立場から、あらためて生協運動はその組織原理から共生(共助)、贈与(見返りを求めない行為、その行為自体に価値をおく、自己完結型)であり、ポスト・モダンの時代にあって21世紀のキーエンジンになりうると結びました。

参加者の感想 

・職員が働き続けるには、いい仲間がいること、信じる未来があることに大変共感した。何かを皆でやり切った達成感を味わうことも大事ということも納得。

 ・今の現状に満足している場合ではないと改めて「リーダーシップとは」を考えさせられた。リーダーとしての視点としてもっとよのなかを感じるアンテナを張る事、頭の柔らかさを鍛える事を行動として変えていかないと、と感じた。